【近畿の魅力発信Vol.149滋賀県蒲生郡日野町】

【近畿の魅力発信Vol.149滋賀県蒲生郡日野町】
日野町は、滋賀県の南東部に位置しており、東西14.5km、南北12.3km、総面積117.63平方kmの大きさがあります。町の花である「ほんしゃくなげ」が咲き誇っている自然豊かな町です。この地の歴史は非常に古く、今から約1万2千年前とも言われています。旧石器時代の終わりから縄文時代の始め頃の狩猟や採集生活、さらに弥生時代には稲作も始められていた記録があり、飛鳥時代には百済の文化が持ち込まれたそうです。その後、室町時代に入り、蒲生氏の城下町となって大きく栄え、400年以上この地を治め、商工業の保護・育成に努力し、鉄砲や鞍などを特産品として生み出してきたそうです。また、江戸時代に入ってからは、漆器や薬売りの行商から発展した日野の商人は近江商人の基礎を確立したといわれており、全国各地に商圏を伸ばす近江日野商人として名をとどろかせていたという歴史があります。

そこで今回は、そのような日野町の歴史とも深く関連のある、近江日野商人館を訪れてきました。建物は大変古いものの、手入れがよく行き届いており、典型的な日野商人の本宅の特徴をそのまま今に残しているのだそうです。館内には行商品や道中具、家訓などが展示されており、400年におよぶ近江日野商人の歴史と商法が紹介されていました。館内にはガイドの方もいらっしゃって、とても丁寧に解説して頂けます。

ご来館スケジュールの掲示がありましたので見ていると、大企業の名前がいくつか見受けられました。日野商人の商法を学び、社内研修として利用されているのでしょうか。確かに、「八幡表に日野裏」の言葉どおりに、家の表側は富を誇示するような建て前ではなく厳格さとつつましい生活態度がよく表われていました。何百年もの時代を超えて感じ取れるものがあるというのは、素晴らしいことです。次回は、日野町の花である「ほんしゃくなげ」が見ごろを迎える4月末から5月頭くらいに再訪してみたいです。