【近畿の魅力発信Vol.068京都府与謝郡与謝野町】

【近畿の魅力発信Vol.068京都府与謝郡与謝野町】
京都府与謝郡与謝野町は京都府北部の丹後半島中部から付け根にある与謝郡に属する町です。
平成18年3月、加悦町・岩滝町・野田川町の3町合併により誕生した町でであり、古くから農林業が営まれ、江戸時代になると京都西陣から持ち帰った技術をもとに高級織物「丹後ちりめん」を主力とした織物産業が盛んになり今日も与謝野町の産業として栄えています。
今回は、この「ちりめん」に関する魅力を肌で感じるために、「ちりめん街道」を巡ることにしました。

ちりめん街道は平成17年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、
丹後ちりめんの産地というだけではなく京都と丹後地方を結ぶ物流の拠点として江戸時代から昭和初期までとても盛栄していたそうです。
与謝野町は今も着物生地の約6割を生産する国内最大の絹織物産地であり、
平成29年4月には「丹後ちりめん」に関するストーリーが、「日本遺産」の認定を受け話題となりました。
現地を訪れて感じた事、それはとても静かな街並みだということです。
観光地化されていると思っていましたが、実際はお土産屋や飲食店などが全くありませんでした。
古い建造物が立ち並ぶこの街道には今なお住民が普通に生活しており、歩いているとどこからともなくガチャ、ガチャと織物機の音が聞こえました。あえて昔の風情を残し、「静かな場所」から生まれる形の無い感情や思いに浸ることができるのがこのちりめん街道の良さだと感じました。

ちりめん街道の中でも特に貴重な建物がいくつかあり、その中のひとつ旧尾藤家の邸宅を見学しました。

尾藤家住宅は江戸時代末期(1863年)に建築されたもので、代々大庄屋を務めた生糸ちりめん問屋でした。
家の中はとても広く、昔の道具等非常に貴重なものがたくさん残っていました。

◎電話

昭和3年には大林組設計部長今林彦太郎(甲子園球場設計者)により洋館が増設されており、この和と洋が融合した建築が高く評価され平成14年京都府指定有形文化財に指定されました。

時間の都合上、今回訪問することはできませんでしたが、与謝野町では手織り体験や染色体験ができる場所などちりめん街道以外にも楽しめるスポットがありますので、ぜひ訪れてみてください。

最後にこの町の課題ですが、全然観光客がいなかったことです。
平成29年4月に「丹後ちりめん」が「日本遺産」の認定を受けたばかりにも関わらず全然でした。旧尾藤家の案内係の方にお尋ねしましたが認定後も観光客は全く増えていないそうです。
与謝野町のHPも確認しましたがあまり宣伝できていませんでした。静かな街並みを大事にするのもわかりますが、この古き良き町を国民に知ってもらうためにももう少し、行政が力をいれてこの町の良さをアピールする必要があると思いました。

公益社団法人日本青年会議所近畿地区協議会持続可能な近畿確立委員会は新たな経済循環のビジネスモデルを確立するために運動しています。地域の魅力と課題の発信、そしてそれを解決するため、市町村の枠を超えた地域の魅力同士のマッチングやコラボレーションの提案を目指しています。6月末までマッチング・コラボレーション先の募集をし、7月以降は実際にマッチング・コラボレーションし、課題を解決・ビジネスモデルを確立した例をご紹介していきます。